についてご説明致します。
ちなみにここで書くのはあくまでも不動産取引『実務の中での』定義であり、学術的に正しいわけではありません。学校の試験とかでは通用しないと思いますので、もし学生の方がいらしたら「話半分で」聞いて下さい。(いるんでしょうか?)
では本題です。まず「予約中」について。
予約中とは「未だ契約には至っていないものの、近日中に契約する事がほぼ明白であり、現在は契約に向けて種々準備・調整している段階」と言えます。
と、その前に。「契約」についてもしっかり説明しておく必要がありますね。契約も大変誤解が多い所ですから。
契約、特に不動産の「売買契約」というのは、簡単に言えば「この物件を、この金額で、こういった条件で売ります」という売り手の意思と、「この物件を、この金額で、こういった条件で買います。」という買い手の意思が合致した状態です。
ここで強くお伝えしたいのは不動産の実務上「仮契約」という行為は存在しないという事です。ここ大事ですよ。不動産取引には「仮契約」は存在しません!
あと「お金を払って不動産の所有権を移し、鍵を貰って物件の引渡しを受ける」事を「契約」と思っておられる方も多いですがこれも違います。これは「決済・所有権移転・引き渡し」などと呼ばれます。
ちなみにこの「決済」ですが、「決裁」と混同しておられる方も大勢いらっしゃいますので注意が必要です。「決裁」は上司等からの承認を得る事で「決済」が『代金を支払って取引を完了させる事』です。
音としては同じなので日常生活で困る事はありませんが、ふとした時に恥ずかしい思いをしたりします。
話がそれました。
次は「売約済(成約済)」に行きましょう。売約済とは「売買契約完了済」の事です。そして契約を交わすという事は我々の人生で言うと「結納を交わす」位の重大事ですから、
よっっっっっっぽどの事が無い限り、覆せません。
が、逆に言うと
よっっっっっっぽどの事があると、覆る可能性もあるという事です。
なので、あなたが「勢いで契約してしまったけど、キャンセルしたい!」と思っているのであれば、まだ方法はあります(手付金をあきらめるとか、違約金を払って)。まずは売買契約書をしっかり読んで、相手の不動産業者に相談してみて下さい。
最後に「SOLDOUT」ですが、これは簡単です。契約して、お金の受け渡しも完了して、物件がお客様の手に渡った状態です。つまり「売り切れ」ですね。
と、本日はいくつかのキーワードが出て来ました。「予約中」「売約済」「SOLDOUT」の他、「契約」「決済」等々。繰り返しますが不動産取引の中で「仮契約」はありません。「仮結納」が無いのと同じで、「契約」という重大事項に「仮」などは存在しないのです。
不動産も人も、どちらも「宇宙にただ一つ」の大切な存在です。だからこそ、お互いを拘束する意味合いを持つ「契約」は、本当に大切な行為なのです。
逆に言えば。
契約に至っていない『予約中』というのはお互いの拘束力も弱く、確定的なものではありません。本当にその物件が欲しいのならば『契約』するまで安心してはいけませんよ!