住宅ローンが「どうやっても」通らない時はあります。
私は14年間不動産業に携わってるんですが、その間「どうやっても」住宅ローンを通す事が出来ず、残念ながら住宅購入を諦めて頂いた事が何回かあります。覚えている限りだと4回。
一度は「過去の借入事故記録」。もう一回も「過去の借入事故記録」。もう一回も「過去の借入事故記録」で、最後の一回が「家族構成・年収・勤続・年齢の合わせ技一本」でした。
最後のケースは「全てがプラスの方向」に傾けば良かったんですが、全てがマイナスの方向に傾いてしまっていたケースだったので、総合点でどうしてもクリア出来なかったのです(これは本当に無念でした)。
そういったケースもありますが、でも結局「過去の借入事故記録」というのはかなり厄介な存在というのは分かっていただけると思います(全体の75%がこのケースですからね)。
でも。
思いません?
「言うても過去の事やん」と。
過去なんです。過去は変えられないんです。でもわれわれには今と未来がある。その為にも頑張らないといけない。そうでしょう?
という事で「住宅ローンがどうしても通らない」場合の方法3点をご説明しておきます。
①違う人の名義で借り入れする。
②現金で用意する。
③誰かに借りる。
です。実は「住宅ローンが通らないけど家を買いたい!」という時は、この3つしか方法は無いんです。それぞれ簡単にご説明致します。
①違う人の名義で借り入れする。
例えばこれは『旦那さんがダメなら奥さんの名義で』『親御さんがダメなら子供さんの名義で』『お兄さんでダメなら弟さんの名義で』住宅ローンを組むケースです。住宅ローンを組むというか、その人の名義で買っていただくという事です。
②現金で用意する。
ズバリそのまま「キャッシュで用意する」という事です。「それが出来ないから住宅ローンを組むんだろうが!」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、現金を寝かせた形で住宅ローンを組まれる方もたくさんいらっしゃいます。しかし、特に『高齢』『持病がある』方などの場合は住宅ローンが難しくなりますので、どうしてもこの方法を取っていただく事になります。
③誰かに借りる。
これも簡単で『銀行が貸してくれないなら他で借りる』という事です。実際、私は以前『消費者金融』にいたわけですが、住宅ローンの代わりに融資を受けに来られた方はいらっしゃいますし、実際融資した事もあります。
金利は当時『15%』位でしたが、『つなぎ』ですよ。ずっとその金利で返済していくわけではなく、他でお金が用意出来る目処はあるけども『このタイミングでお金がいる!』という時だけにピンポイントで融資するわけです。そんな事もしてました。
はい、これを読んで思いましたね?「どれも中々ハードルが高いな」と。そうなんです。「そんな簡単に言うなよ!」と突っ込みたくなるような方法しか無いんですよ。
だからこそ。
家を買う前から。
地道に、真面目に、破天荒な事をせず、着実に生活していて欲しいなと、イチ不動産屋の私は思うのです。
■仕事は、ある程度長く続けておく(就労の安定性は大事です)。
■借り入れは、してもいいけど返済はキッチリ行っておく(踏み倒しはもっての外)。
■周りの人と仲良くしておく(いざという時に助けてくれる。かも)。
簡単なようで難しい。継続は難しい。でも継続は力になる。そういう事です!