ミーハーなんじゃありませんよ。ただ、貴重な場ですからね。
11月15日、富山第一銀行主催による橋下徹さんの『今、日本に足りないもの~変革の精神~』という講演会に参加させていただいておりました。
感想としては
やっぱり話が上手い。当たり前かも知れませんが、つっかえる事もなく、聞き取りにくい事もなく、最初から最後まで非常に滑らかなお話し振りでした。
内容としては
大阪万博の話や、ご自身の(特に大阪市長時代の)経験談が多く、初めて聞く内容もあり、『行って良かったな』というのが正直な所です。
正直な所で言うと
『行くの面倒くさいな』と思っていた所もあるんですよ。『どーせ混むんだろうな』と。私、何が嫌いと言って『人がたくさんいる所』が嫌いなんですよ。
でもまあ、講演中は『橋下さんと私の対談だ』という風に割り切りまして、集中して話を聞いていたので『混み混み』の状況は余り気になりませんでした。
で、講演会の本題が『変革の精神』です。言葉で言うと簡単なんですが、これがヒジョー――――に難しい。
何故か?
変革ってのは『安定』から外れる事だからです。
安定っていいですよね。
深く悩む事も無いし、恐怖も無いし、気楽です。
しかし
それじゃあ上手くいかない事もあるから変革が望まれるんですが、皆が皆、必ず変革を望むわけじゃありません。
変革されると困る人(現状で甘い汁を吸える人)は当然のように反対しますし、変革によって得をする(であろう)人にとっても『絶対に今より上手く行くの?』という保証がないので支援は望めません。
下手に支援して、上記の人達(変革されると困る人達)に睨まれるのも怖いですしね。
という事で、変革を起こそうとする人は正に孤軍奮闘&四面楚歌状態になるわけです。
じゃあどうするか?
この一つのキーワードが『心理的安心を確保する事』という事です。『違った意見を言っても良いんだ』『今までと違う事をやっても良いんだ』という事を『訓示』
ではなく
『実践』で表す事。
確かに。
なので、ここは『個人的勇気』の話じゃないんですよ。
個人の勇気に頼るんじゃなく、多様な意見が許容される組織に変革する。仕組み改革です。
しかし、この仕組み改革を実行する事自体が非常に難しい。これも誰かがやらないといけない事なので。変革を行うには心理的安心を確保できる組織が必要で、その為には組織自体の変革が必要。
結局はいたちごっこですな。
でもまあ、何事も一気には変わりませんよ。とにかく今は
『心理的安心を確保する事』の重要性を認識するだけで良いのでは無いでしょうか。
人それぞれ、色んな考え方や意見があります。否定せずに、まずはしっかり聞く事。
そこから始めていこうと思った私でした。