という話です。以前、あるお客様が「二つの銀行で住宅ローン通らなくて・・・」と落ち込んでおられました。一つはネットで、もう一つは店頭で審査を申し込んだのだそうです。しかし結果は
「二行とも融資不可」。
確かに最近、住宅ローンの審査が厳しめになった事は、私も肌で感じておりました。
結論としてこの場合は、私の方で別の銀行をご紹介&同行させていただきまして、無事承認がおりました。
しかし、この差って何!?と思いません?お教えしましょう。
まず「ネット審査」ですが、これは「融資する側からしても」結構やりにくいモンなんです。
いや、やりにくいと言いますか「画一的な審査」になるのです。年収額がいくら、返済比率がいくら、勤務形態がどう、勤続年数がどう、家族構成がどう、年齢がどう、と言った
「数値」の審査しか出来ないわけです。いわゆる
「ゲタを履かせられない」という事ですね。ゲタを履かす。つまり「加点」です。
数字的に「融資okかな~、いやー難しいな~」という時に「数値では表せない」所で加点があると、審査は通りやすくなります。
ちなみに私は以前『消費者金融会社』に勤めてましたが、与信審査のポイントは3つと習いました。いわく
R.S.C。
Rは、Real estate(リアルエステイト)の頭文字で、「不動産」の担保価値。
Sは、Status(ステータス)の頭文字で、「その人の社会的立場や収入」。
そしてCが
Character(キャラクター)の頭文字で、「人間性・性格」です。
この三つで判断しろと言われていました。つまりこれは、逆に言うと
不動産を持ってなくて、ステイタスがちょっと弱くても、人間性が良ければ加点になるという事です。
あとはやはり「いつもいつも顔出している不動産業者からの紹介」だと、銀行の方も「いつも案件貰ってるし、何とか通してあげたいなあ」と思うものですし、実際「安心」でもあります。
やはり
「一見(いちげん)さん」にお金を融資するのと、「(一応)信頼している業者から紹介された人」にお金を融資するのでは、どちらが「より不安が薄いか?」というと、答えは決まってますよね。
そういうわけで、たとえ一つの銀行で融資が不可でも、他に手はあるのです。あきらめずに「今出来る事を」しっかりとやっていきましょう!
ちなみに最後に書いておきますが、裏技的に、無理に通したわけではありません。正直、不動産屋が何か言って通るものでもありません。
「通って当然の方」なのに、その事実が審査する側に「しっかりと伝わっていなかった」だけなんです。私がやったのは銀行の方に「本当に大丈夫な方なんですよ」という事を、分かりやすく伝えただけです。
通って当然の方が通っただけ。ただそれだけの事なんです。