本日は富山県宅地建物取引業協会高岡支部の研修旅行でした。行先は岐阜県高山市。
秋の「高山祭」開幕、雨天でも豪華絢爛な共演 10日までお披露目
が、私は、あんまり「お祭り」には興味が無くて。
「何でこんなお祭りが始まったんだろう?」「山車(あちらでは屋台という)って、結局何なんだろう?」という事は大変気になりますが、私が考えても答えは出ませんしね。
とにかく昔からの「神事(神の世界の事)」なんでしょうが、私の興味があるのは常に「人事(人の世界の事)」ですので、当時の人事(政治)の中心地、高山陣屋をゆっくりと見学しておりました。
この高山陣屋。
新築時期が元禄5年ですので、築年数としては331年。不動産屋的に査定したら建物価格ゼロでしょうかw
しかし立派な造りで、今でも普通に住めそうでした。
もとい。
多少「窓を入れたり・水回りを替えれば」普通に住めそうでした。国史跡をリノベするわけにはいきませんけども。
ただまあ、古い日本家屋を見ると、やっぱり色々刺激を受けますよね。
「今と変わらんやん!」という部分も多々ありますし、「そんなもん要らんやろ!」という部分も多々あり。
なんせ昔の家は「出入口」がめちゃくちゃ多いんですよ。身分制が確立していたからでしょうが、正面から入る為の入口、その横から入る人の為の入口、そのもうちょい奥に進める人の為の入口、さらにその奥に進める人の為の入口。
土間や御白洲に入る為の入口もあるんですが、なんせ出入口が多くて。現代の我々からすると「無駄じゃない?」と思いますし、「防犯上良くないんじゃない?」とも思ってしまいます。
でもまあ、当時はそういった所で「差を付ける」というのが大事だったんでしょうねえ。
つくづく
「現代に生まれて良かったなあ」とは思います。御白洲って言ったらあれですよ。お上からお裁きを受ける為の空間です。
実際、こんな所に座らされたらメチャ怖くないですか?
こんなん置いてあります。私なら見た瞬間に自白しますね。
そんな事を思ったら。
築40年とか50年とかの中古住宅って、メチャ良いですよ。
なんせ玄関から入れますし、拷問道具もありませんからね。
それに、築331年の高山陣屋に比べれば大抵の中古住宅は『築浅』です。
築60年?70年?若い若い。ひよっこですな。まだまだ使えますよ。
と、そんな事を思った秋の日でした。
いやぁ、旅行って本当に良いもんですね~