富山県で不動産業をしているとたまに「入村料(にゅうそんりょう)」の話にぶつかる事があります。この入村料、当たり前と思っている人も多いかと思いますが、そういうわけでもありません。逆に少ないです。
なのでまず「入村料がある地域がある」事と同時に「入村料なんて無い地域の方が多い」事は、お互い(入居者側・自治会側)ご理解いただきたいなあと思います。
入村料というのは文字通り「村に入る為の料金」で、「村」と言ってますが要するに「自治体に入会する為のおカネ」と言う感じです。
私の経験上で一番高い入村料が20万円(!)位ですが、大抵は「数万円」と言った感じかと思います。
ちなみにこの入村料、別に法律や条例で定められているものではなく、あくまでも「任意」です。払っても良いですし、払わなくても良いのです。
免許センターの更新時、窓口で「交通安全協力金に同意いただけますか?」とか聞かれてさらっと「あ、ハイ」と答えると1000円払わないといけない感じです(ちなみにあれで「免許証ケース」を貰えるんですよね)。
おカネを払って貰えればそりゃ受け取る方は嬉しいでしょうし、それがちゃんと有効活用されるという事であれば、喜んで支払う方だっていらっしゃいます。
要は、入村料を請求するのは良いとして「ちゃんとした説明」をして貰いたいもんです。「こんな感じに貯めて、こんな感じに使うのです。だからお支払いをお願いします」と。こうすればトラブルは防げます。
この入村料、特に「中古住宅」の場合に私は余計に引っかかります。
というのは、土地を買ってそこに新築するのであれば「その地で人間が居住を開始する」という事で「まあ、入村料もアリか」と思うのですが、中古住宅の場合は「前の所有者が」ちゃんと入村料を払ってしまっている場合が殆どです。
その上でまた入村料を貰うって、入村料の二重取りでは?
と思うのですがいかがでしょう?
今や、日本中から人口が減り、空き家も増え、自治体活動にも支障が生じ始めています。一番の問題は「人がいない」という事なんですから「逆に入りづらくする」ような事は避けた方が良いと思うんですよねえ。
逆に自治会の方から「ウェルカム!貴方の入村を歓迎します!」と言いながら、じゃがいもの一つでもプレゼントした方がよっぽど後々の為になると、私は思うんですけどねえ・・・
ま、色んな地域があるという事で、上記お伝えしてみました。
入村料を始めとした自治会の事は本当に地域地域で全然違ってきます。入村料(入会料)50万円という所もあるようなので、あくまでも『参考』としてご理解下さいませ。