遅ればせながら。
遅ればせ過ぎたのかも知れませんが、ネットフリックスで『全裸監督』を観ました。
『2』まであって全編スゴイ迫力。おカネも掛かってるし時間も掛けてます。俳優陣も文字通りの『体当たり演技』で。あれは確かに話題になりますね。
いやいや!エロい目で観てませんよ!村西とおるという人物の『イノベーター振り』がとてつもないなと感心して観ていたんです(ほほほほほ本当に)。
さて。
時は1980年代後半から1990年代前半。正に私の思春期なんですが、現代と比べると本当に『隔世の感』があります。あの頃に『考えもしなかった』事が現代では『当たり前』になってます。
イノベーションというのは、実はあんまり目立ちません。何故なら新時代の『常識』になるから。
誰も現代で『洋服を着ている事』なんて特別視しないでしょう?しかし、150年前に洋服を着ていたらかなりのハイカラさんですよ。日本人が洋服を『庶民が日常的に』着るようになったというのも一つのイノベーションです。
そういった意味で、『全裸監督』の主人公村西とおる監督は物凄いイノベーターだったと思う訳です。賛否色々あるでしょうが、とにかくパワフルに『その時代の常識を』打ち破って突き進んだ事は間違いありません。
映画監督が全裸て。洋服着なはれ。
翻って不動産・住宅業界を考えると(ここから真面目な話)。
住宅業界は、『流通した持ち家』全体に占める割合が新築80%・中古20%と言われます。実際に住宅を購入した方の8割が新築住宅で、残りの2割が中古住宅という事です。
あまりに中古住宅の割合が少ないと思いませんか!?
ちなみに欧米では上記が逆転し、6割~8割が『中古住宅』です。つまり、住宅の世界標準は『中古住宅』なんですよ。
ちなみのちなみに『全裸監督』でも上記『世界標準』というのが良く出てきます。『○○は世界の常識だ!』とか。
○○については、エロい言葉なので割愛させていただきます。
それまで『当たり前』と思っていた事が実は『ごく狭い範囲の中での』常識だったり、誰かに植え付けられてしまった『誰かにとっての』都合の良い常識だったりします。
旧来の常識をいかに打ち破っていくか。
全裸監督を観ながら、そんな真面目な事を考えていた私でした。