先日、あるお客さんから「リバースモーゲージ」のお話がありました。が、私、やった事なくて。早速某信用金庫の人に聞いてみました。
リバースモーゲージとは、家を担保にしておカネを借りる所までは通常の「住宅ローン」と同じなんですが、以下が大きく違います。
①住宅ローンは元本と金利を返済するが、リバースモーゲージは金利だけ払う。
②元金はずっと減らないので、所有者が亡くなった時にその家を処分(売却)し、そのおカネで返済する。
ちなみにこの信用金庫の場合は「満60歳以上の方」が対象でした。何が面白いと言って、60歳で通常の住宅ローンを組もうと思うと結構審査が厳しいわけです。
60歳以上でバリバリ働いてたくさん稼いでいる人もいるとは思いますが、定年になり、収入が少なくなっている場合が殆どだからです。
また、多くの銀行では「最終返済年齢」を75歳とか80歳とかと設定されていますので、60歳以降でローンを組むとしたら返済年数も短くなり、当然に「毎月の返済額が大きく」なってしまいます。すると
昨日も言っていた「無理な資金計画」になってしまうわけです(し、そもそも貸してくれない可能性が高い)。
この点リバースモーゲージであれば「金利だけ」の支払いなので毎月の返済額はぐっと抑えられます。この信用金庫の例では「500万円借入だと毎月12,500円」「1000万円借入だと毎月25,000円」「1500万円借入だと毎月37,500円」との事です。
老後ぐらい、落ち着いて生活したいですからね。これくらいなら私でも何とか払っていけそうです。
「もうトシだから」ではなく「トシを取ったからこそ」出来る事もあるわけです。
リバースモーゲージは「これからの超高齢化時代」を迎えるにあたって、結構有効な武器なのでは無いかと思っています。