先日。令和5年7月12日~13日にかけて高岡市で大雨が降りました。正に『豪雨災害』というべきレベル。
被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
その関係で最近。
『あの大雨で自宅が床上浸水(又は床下浸水)してしまったので、もっと安全な場所に転居したいんです。今の家を買い取って貰えますか?』
というご相談が増えております。新築後『数年』しか経ってない家で、そういった事が起こっています。
しかし残念ながら、『問題ありませんよ!弊社で買い取らせていただきます!!』とはいかないのが現実です。
ケースバイケースですが、水の動きには『水の記憶』とでも言うべきものがありまして、何か根本的な手を打たなければ、また同じような大雨が降った場合、同じような事が起こり得るからです。
貴方なら、そういった家(再び床下浸水・床上浸水が起こるかも知れない家)に、住みたいでしょうか?
しかし。逆に言えば。
『何か根本的な手が打たれていれば』一度水害を受けた所であっても普通に売買は可能なわけです。治水工事を行うとか、堤防を整備するとか。そういった事が施され、一定の安全性が担保出来れば、不動産売買を進める事は十分可能です。
とはいえ。
そういった事は『個人レベル』でどうこう出来る事ではありません。では、個人レベルで出来る事といえば?
『水害があった場所ですけど、その分安くしています』という事をアピールして、なんとか不動産を売却するというのが現実的な落とし所でしょう。
しかしここで問題になるのが!
住宅ローンです。住宅ローンが多く残っている家だと、『安く売る』というのが難しくなります。売却金額で住宅ローンを完済できないからです。住宅ローンを無くさないと、不動産売買は出来ません。
ただ、現実として。
新築後数年、せいぜい10年程度しか経ってない家の場合、住宅ローンを完済する程の価格で売却する事は非常に困難です。
そうなると。
結局は『売却出来ず』その場所で住み続けなければならないわけです。再び豪雨災害に遭ってしまうかも知れない場所で。
救いが・・・
ない・・・
・・・
この問題、中々根深いので、次回に続きます。