最近、高岡市を中心として、射水市・砺波市・小矢部市・氷見市・富山市で中古住宅売却に関する相談が激増しています。
そこで、良くいただくご相談やご質問を紹介させていただき、今後の不動産売却(中古住宅売却)の参考にしていただければと思い、本シリーズを掲載する事に致しました。
まあ、数年前も同様のシリーズを書いていたのですが、その時と今とは状況が
がらっと変わってしまったのです。不動産の売却(中古住宅の売却)という事で、根本的な原理原則は変わっていないのですが、不動産市況というか
人口形態がかなり変わってきましたので、私の方も
時代に合わせた賢い不動産売却(中古住宅売却)
を考えていきたいと思っています。考えていきたいというのは「今はこうだけど、今後はどうなるか分からない」という事です。AI将棋じゃないですが、新しい手法・考え方・作戦というのは日進月歩です。
あの時上手くいったからこれは良い
とか
あの時上手くいかなかったからこれはダメ。というレベルの話ではありません。
その時の状況下の中での判断と、現在の状況下の判断が全く違うという事があるのは当たり前の事です。それを踏まえた上で、常に進化させていかないと。
という事で、相変わらず前置きが長いですが、早速第一回目。良くあるご質問の一つにお答えしておきましょう。良くあるご質問、まずは
「中古住宅、入居中でも売れるのですか?」
です。
弊社でもたまーにそのように致しますが、入居中というのは、現在の売主様が、その物件に住み続けながら購入希望者を探すというやり方です。
さっさと結論を書きますが、入居中でも、売れるは売れます。しかし
売れるまでに時間が掛かる事が多く、売買金額も、ちょっと抑え気味にならざるを得ない。
という事があります。
理由としては、まず「入居中」だと、物件を探す方自身が遠慮します。私でも、「入居中」とあると、ちょっと腰が引けてしまいます。
また
中古住宅というのは、「中古住宅だけども、ある程度綺麗になっていて、そのままでも全然住めそう」という感覚が非常に大事です。
「中古住宅だから、結構治さないといけないなあ」とか「うわっ、汚いなあ」と、第一印象で思われてしまうと、ちょっと苦戦します。
なのでセオリーとしては
「中の荷物を全て搬出し」
「ある程度綺麗に掃除して」
「中古住宅という生活感を極力無くす」
というのが、中古住宅を早期に、また、出来るだけ高値で売却する為の戦略となります。
また実際、幸いにしてすぐにお客様が付いた場合でも、今度は「どの荷物を搬出して、どの荷物は残すか」と言った話になりますので、結構煩雑ですし、上手くやらないとトラブルの元になります。
退去・入居のやり取りも、実際やってみると中々大変ですし。なので本来は
「退去した後で」販売を開始した方が、全ての面においてメリットがあります。(早期売却・高値売却・スムーズな取引)
とはいえ、いつもいつもそう出来るとは限りません。様々な事情がありますので、どうしても次の住居へ引っ越しが出来ないケースもままあります。
なので、「入居中」が絶対にダメという事は無いのですが、この場合はいつもの中古住宅売却よりもさらに
「売主様と不動産業者の緊密な信頼関係」
が重要になってきます。具体的に言えば、不動産業者から「いついつ案内したいのですが・・・」となった時、
「時間や鍵の取り扱い」に、柔軟に対応していただく事が必要になります。
不動産業者も、早期売却・高値売却の為に「どういった努力が必要か」をしっかりと売主様に伝えないといけません。
その他、荷物の搬出や退去の打合せも、売主・買主・不動産業者でしっかりと協議しないといけまません。そうじゃないと・・・
いつまで経っても見学客ばかり。という事になってしまいます。
という事で本日の結論。中古住宅売却のセオリーは、まずは「綺麗にしてから販売を開始」する事。しかしそれが無理な場合は「売主様と不動産業者の緊密な信頼関係」が前提として「入居中」のままでも売却は可能。という事です。
不動産売却は、最初の戦略を間違えると泥沼化します。私も何度泥沼ってきたか。。
貴方は是非、失敗しないで下さいませ。