最近良く
「今時は空き家も多いし、中古住宅なんか、待っていればそのうちもっと格安で良い物件が手に入りますよね?」といったような事を言われます。
まあ確かにそうかも知れないんですが、それは「電化製品もどんどん進化していくし、もうちょっと待ってた方が高機能で低価格のモノが出ますよね?」
みたいな話と一緒です。
ちなみに私、最近久しぶりにテレビを購入しました。実に14年振り。サイズは恥ずかしいので言いませんが、それなりの大きさで、金額は8万円台でした。
では14年前に買ったテレビはどんなのかというと、32インチで、今回のテレビより大分小さいくせに、金額はヨユーで20万を超えてました。
これだけ考えると「14年前にテレビを買った行為は勿体ない」という議論も成立します。つまり
「20万以上も出して32インチ程度のテレビしか買えないのだったら、14年間ガマンして8万円台でもっと大型のテレビを買っておけば良かったのに。」
という議論です。
確かに「金額だけ」見ればそうなんですが、当然ながら忘れてはいけない事実があります。それは。
その古臭いテレビが「14年もの間、色んな意味で私達(家族)を楽しませてくれた」という事実です。14年間、テレビを観ずにいれば、20万円-8万円で12万円得したかも知れません。もったいない事をしたのかも知れません。
が、私は胸を張って「14年間我々を楽しませてくれたテレビ」を誇りに思います。
とにかく何を言いたいのかというと「安くなるのを待って何かを買う」というのは、金銭面だけで見れば「経済的」なのかも知れませんが、こと「人間の幸せ」という観点から見れば、
『人生の希少な時間をいたずらに費消している』
という、非常に勿体ない行為とも言えるわけです。
人間というのは「変化」に恐怖を抱くもので、「現状」に不満はあってもつい「まあ、まだ大丈夫か」と「現状維持」を選んでしまいます。しかし、現状に不満があるのであれば『一歩踏み出さないと』いつまでも現状のままです。
「変わる事」は不安ですし、怖くもありますが「住めば都!」です。無計画はいけませんが、慎重過ぎるのも考え物ですよ。
リスクやデメリットばかりに注目するのではなく、是非「良い所・期待出来る所」もしっかり加味して検討いただければ幸いです。その為にこそ我々「不動産業者」がいるのですから。
是非色んな方に「住めば都!」を体感していただければと思っておりますので、また何なりとご相談いただければ幸いです。それでは!