東京オリンピックの時。小池都知事がこう言いました。『一兆、二兆、三兆と。お豆腐屋さんじゃないんです』
確かに。一兆も二兆も三兆もとんでもない金額ですよ。税金だからと言って、そんな軽々しく考えて良いモノではありません。
そして。最近の新築住宅事情を見て、私(ただの不動産屋)はこう言いました。
『4千万、5千万、6千万と。エキゾチック・ジャパンじゃないんです』
・・・
郷ひろみですね。
おーくせんまん♪おーくせんまん♬ってヤツなんですが、最近の新築市場って、そういう資金計画らしいですよ。我が富山県でも。
各資材が高騰している。人件費も上がり続けている。ガソリン代や光熱費も下がらない。そんな状況の中で
『自らが思い描く理想の家を建てる』時は、それっくらいのおカネは必要不可欠なのでしょう。
とはいえ・・・
『家』というハコの為に、4千万、5千万、6千万も借りる必要って、あると思います?
そりゃあ、夫婦ペアローンなどで『夫婦の収入を合わせれば』借りる事は出来ると思いますよ。でも・・・
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よーんせんまん!ろーくせんまん!
巨額の借り入れの恐怖と、新築住宅メーカー営業マン&金融機関担当者からの冷たい視線を歌で誤魔化してみました。ちなみに『ごーせんまん』は、語呂が悪いので省きました。
という、DDIな話はさておき。
4千万、5千万、6千万の住宅ローンて。毎月の支払いは一体いくらになるんでしょう?勝手にシミュレーションしてみました。
4000万円借入 年利0.6% 35年払い・・・月105,611円。支払利息435万円
5000万円借入 年利0.6% 35年払い・・・月132,014円。支払利息544万円
6000万円借入 年利0.6% 35年払い・・・月158,417円。支払利息653万円
『なーんだ。そんなモン?全然余裕っすよ』
という方も勿論いらっしゃるとは思いますが、私には到底無理なのでボヤいてみました。
家は一生に一度のお買い物。一生に一度だから、多少値が張っても『良いモノ』が欲しい。
その気持ちは痛い程分かります。
でもそのおカネは、『貴方が』負担するんです。税金で補填されるおカネでもありませんし、不動産会社や住宅メーカーが負担してくれるおカネでもありません。
ローンの支払い中、ローン金利が上がればその負担分も、貴方自身が負担しないといけません。金融機関もその辺シビアです。
ということで。夫婦ペアローンを組んで大きな住宅ローンを組むのも悪くないのですが
『本当に35年間、無理せずに、余裕を持って払っていけるのか?』
という事と
『万が一の時、ちゃんと”それなりの金額で”売れるのか?』
という事と
『万万が一の時でも、ちゃんと配偶者を守れるのか?』
その辺は是非、真剣にお考えいただければ幸いです。
だって
家より
配偶者の方が大事でしょ?